現在においては、国宝はおよそ1100点ほどあると言われています。これは建物や絵画なども含んだ数ですが、その中でも日本刀は110点ほどで、全体の1割にもあたるそうです。

当然ながら文化財は多く残されているのですが、何故日本刀が国宝指定を多く受けているのでしょうか。日本刀は平安・鎌倉などの古い時代のものが多くを占めています。

絵画などについては、室町時代後期の作品がほとんどで、さらに14点中9点が国外のものになっているそうです。そもそも同じ武器である弓矢や鉄砲などに関しては、ほとんど残されていません。

武器や武具が多くある中でも、日本刀は特別、大切に保管される傾向があったようです。日本刀は長い歴史があり、我が国では武器という道具以上の特別な思いを持って接してきたということが分かります。