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肥前忠広

February 21, 2018 • admin

「人斬り以蔵」の通称で恐れられた岡田以蔵。土佐勤王党(とさきんのうとう)に属し、その指揮を執る武市瑞山(たけちずいざん)に命じられるまま、人斬りを繰り返した。自分を貧困から救ってくれた武市への恩返しのつもりだったのか、武市の意に沿わぬ者たちを次々と襲う。最後は捕らえられ、晒し首にされた。武市への忠義 に生きた短い人生だった。 以蔵の人生に影響を与えた人物がもう一人いる。その名は坂本龍馬(さかもとりょうま)。暗闇で生きる以蔵に照らされた一筋の光明であり、以蔵にとって心を許せるたった一人の人物だった。 武市の過激なやり方を許せなかった龍馬は、そのもとで働く以蔵を救い出すために、勝海舟(かつかいしゅう)の護衛役を任命する。人を斬っていた以蔵が人の命を守る任務を与えられたのだ。しかし、武市への恩を忘れることができなかったのか、やがて以蔵は海舟の元を去るものの、一度背いた武市の元に戻ることもできない。そして再び堕ち ていった。 そんな以蔵の愛刀「肥前忠広(ひぜんただひろ)」は、龍馬から譲り受けたものだった。とても大切にしていたようだったが、最後に捕らえられたときには脇差一本しか所持しておらず、肥前忠広は手放したあとだった。 武市を失い、龍馬から譲り受けた愛刀も失った岡田以蔵。 享年二十七。

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