Skip to Content

刀の値段はどうして決まるか

October 11, 2017 • admin

アンケートにある”金融相場”というのがこの過熱化している交換会を指しているのである。交換会の仕組みを紹介したいが、その前に、現在の刀の価値はどうして決められるのかということについて説明をしておかねばならない。刀は古刀、新刀、新々刀と一応の時代的な区切りがある。明治の廃刀令からさかのぼり、幕末の安永年間までにつくられたものを新々刀、安永以前から慶長時代までのものを新刀、それ以前のものを古刀という。そしてこの三つの時代にそれぞれ、優れた刀をつくった刀工を最上作、上々作、上作などとランクをつけている。すべて合わせて千人以上の刀工がいわば上場されている。このランクは、その時代の権力者によって決められた場合もあり、本阿弥家という代々刀剣の鑑定を行って位置づけられられた場合もある。江戸時代の番付によると、おおむね関西の刀工が格上げになっており、平和な時代にあっては刀は実用というより装飾性が強くなり、関西刀工の派手な作り方が人気を得たためであろう。しかし江戸時代につけられたこの格付けはほぼ今日まで大きな変動はない。値段もその位列にしたがって決まっていくのである。あくまでも昔からの位列が中心となる。ところで無銘の刀や位列に番付に掲載されていない刀工の場合は、つくられた時代、場所、流派などを総合して決定する。以上が刀の価格の一応の基準である。この基準をもとに物価の上昇、他の古美術品などとの釣り合いなどを勘案しながら現在価格というものがはじきだされるのである。刀剣書には価格番付というものがついている。これに記載された価格は現実に即していない”花相場”といおうか、高く付けられているから、刀屋がこれを利用し、初心の客に高値で売り付ける―と非難する人もいる。しかし、この価格は位列どおりに高低が付けられている。全体に高値になっていたとしても下位の刀工を高く、上位の刀工を安く付けてはいない。したがって初心者にとっても刀工価格の一つの目安になることは間違いない。刀の値段というものは子のようにして決められているということが理解できたと思う。

 

Categories: Uncategorized

Leave a Reply

Your email address will not be published.